クラシックギター入門 in LoopyHill -2-【鉄弦かナイロン弦か】

クラシックギター入門 in LoopyHill -2-【鉄弦かナイロン弦か】
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鉄弦かナイロン弦か

 ギター選びで、まずみなさんが最初に迷うのが、鉄弦のアコギにするか、ナイロン弦のクラシックギターにするか、ではないでしょうか。

 この記事は「クラシックギター入門」と最初から明記してあるから、この問題はクリアした方が読んでくださっているのかもしれませんが、いちおう、すっごい持論があるから語らせてもらっていいですか?

 どのくらいすごいかというと、シーラカンスがサンバで踊るよりも貴重な感じ。

 そんなの意味わからん!!

 と思うかもしれないけど、ちがう、そのくらいだれも語っていない理屈ってこと。

 ここからがすごいんです、もう少し興味持とう!!

実際のサウンドどうよ 

 自分はアコギやエレキも弾きます、みんな好きです。
 鉄弦だとこんな感じ。

学生時代から大好きだったWilliam Ackermanさんの名曲の自宅演奏。曲名は「ブリックレイヤー家の美しい娘」、そこはかとなく初恋のかほり。

 鉄弦は、音の響きが堅くて、いわゆるドンシャリ。だから、人の肉声・ボーカルと、いい感じで同居するのだと思います。

 歌は苦手なので、イラストで説明するよ。

 このようにアコギとボーカルはすみ分けができています。
 こういう組み合わせだと、ギターはギターでガンガン弾き、ボーカルは声を張らせて、みたいな曲の山場でも、両方しっかり独立して聞こえてくるのが秀逸。

ちなみにアコギでも、ドンシャリ傾向が強いのはローズウッドボディ。サペリやマホガニーは中音のふくよかさが特徴ですね。それでもクラシックよりははるかにドンシャリだと思います。

 クラシックギターはどうか。
 ナイロン弦は音が繊細でソフト。これが、人の声とにている感じで、聴感上、かぶっちゃう。

 けっこう楽器による周波数特性って、ミキシングではとても重要なことらしい。完成されたバンド音楽のマスタリングだと、ハイカットやローカットまでバンバン駆使して、互いにじゃましないよう繊細な配慮がなされたうえで、音圧をぐわっと上げる。

 ていうか、互いに音域が重なったまま、音圧を上げようとすると、もわっと濁ってしまうばかり。
 たとえば80年代ポップス(マドンナとかデュランデュランとかシカゴとか)を聴くと、その音域の振り分けの明確さに、あらためてビックリします。

完全に蛇足だけど「ラブライブ」の楽曲もすごいと思う。声優さんの声質が高めだから、伴奏は中域から低音まで、歌とかぶらずに激しいロックサウンドがガンガン出せる。棲み分けがあるからこそできるスーパーサウンド!!

 もちろん、そんな特性をわかった上で、あえてナイロン弦ギターでボサノバみたいな感じのボーカル伴奏をなさる方もいらっしゃいますが、その場合はカッティングを多用したりして、やはり工夫をしていらっしゃる。

 もしあなたがボーカル好きで、ギターを伴奏楽器として利用したいなら、鉄弦をおすすめします。

 とりま歌はおいといて、楽器としてのギターをちゃんとやりたい、ということなら、ぜひクラシックギターを。

ピックなしで鉄弦弾ける?

 あでも、あんたの上の録音、鉄弦の演奏はソロじゃないんかい、というご指摘……確かにソロなんですが、ピックを使用しない爪弾きだし、基本的にはクラギの演奏スタイルなんですよね。

 クラギで上達してから、アコギソロということはアリだと思うのですが、最初から鉄弦でソロギター攻略、というのは、もちろん不可能じゃないけど、指も痛いし、けっこうハードル高い、というのが自分の正直な感想です……

はあ? なにいってんの? ピックを使い慣れるために最初から鉄弦がよし!! 鉄弦の方がかっこいい!! 鉄弦しかない!! 指が痛いならゆるいエクストラ弦を張れ!! クラギじゃバンドデビューできないじゃん!! クラギなんて暗い!! クラギなんてぬるい!! 楽譜なんて読みたくねえ!! 鉄弦こそ魄!! はっくゆー!!

……などのご意見も、あるかもしれませんが、あとの判断は自己責任でオナシャス。

 とりあえず、僕はなんでもやるけど、基本はクラシック。

 クラシックギターで弾けるようになってから他に派生していく、というスタイルで、ご理解願います。

蛇足

 ↓エレキギターを手に入れて自分で録音してみたやつ。循環コードのアドリブ。

 しばらくピックの練習から入ったけど、めんどくさくなって「指弾きでいいじゃん」と割りきったら、おもいのほか楽しく弾けてしまった。

ちなみに、機材関係に詳しい人用に付け足しておくと、エレキギター以外はLogicProXの打ち込み。音源はすべてロジプロ内蔵。ベースは一つのパターンをコピペ、ドラムスはドラマー設定で変化させて。シンセについては知識が無くここに至る前に半年ほどネットで勉強しました。全体的にアルデ・ミオラのようなスパニッシュをイメージして。

 エレキの場合、ライト弦はちょっと難しいけど、より楽なエクストラライトなら、全然オッケー。クラシックからエレキも、余裕でいけると思います!!

 というわけで、次からクラシックギターについて書き綴ってみようと思います。
(「今から始まるんかい!!」という例のツッコミ)

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