クラシックギターの備品といえば、ケースは最初からついているものをとりあえず使うとして、まずは足台とチューナーですかね。
大昔は「足台と音叉」だったものだけど、今はさすがに電子チューナーが主流でしょう。
楽器は、まずは音合わせしないと、なにも始まりません(≧◇≦)
チューナー
チューナーは、まあKORG(コルグ) 買っとけば問題ないかと。ただし、ボタン電池の軽量タイプの方でぜひ。
吹奏楽で便利そうな長時間タイプは、単四電池で重くなるのでクラシックギターにはむかないと思います。なぜよくないかというと、これをヘッドにつけたまま演奏すると、その重みで音が若干変わるから。
ヘッド側の重量って、ボディ側重量と対をなしてバランスをとっている大切な意味があって、楽器本来の響きを活かすためには、チューニングしたらきちんと外すか、ツケッパにしておくにしても、なるべく軽量タイプでお願いしたいのです。
KORG ( コルグ ) / AW-4G-BK PitchCrow-G クリップ式チューナー)(¥1650 税込)
足台、サポート具
足台については、まあてきとうに選んでください。ぶっちゃけ、使えればいいんじゃね? ってかんじ。
ただ、専用足台ではないもの(マンガ雑誌をかさねるとか)で代用するのは、やはりかなり不便。高いものではないので、ひとつは買っちゃうべき。
サウンドハウスを見てみたら、K&M ( ケーアンドエム ) の足台がありました。このドイツメーカー、マイクスタンドではしっかりしたプロユース品のラインナップなんだけど、足台は安いっすね。でも、使えれば問題なし!!
まあとりあえず足台は、最初は使うんだけど、でも、足を上下にして構えていると、けっこう腰が痛くなっちゃうんですよね……
腰に違和感が出はじめたら、早めに次の一手を!!
愛用者を多く見かけるのはギターレスト。これにはいくつか種類がありますが、とりあえずエルゴプレイは有名で、愛用者も多い方かと。……自分は楽器を傷つけるのが恐くて、まだ一度も使ったことがありません。よほどのことがないかぎりは大丈夫らしいし、こいつでしっかり高めにギターを持つと、テクニカルな演奏もしやすいようです。
ここはサウンドハウスであつかいがなくAmazonリンクで失礼します。
自分が愛用しているのは、右端のダイナレット(大)のほう。通称「まくら」です。見た目が野暮ったくて、持ち運びは不便だけど、ギターレストみたいに「つけたり、外したり」の苦労がなく、取り扱いが楽。これで腰痛とおさらばしました。
日本のギタリストが「まくら」使っているのはライブでも動画でも見たことがないけど、じつは自分がネットでリスペクトしているギタリストの一人、チェコスロバキア出身のパーベル・シュタイデルさんがマクラの愛用者です。さすが、わかってらっしゃる!!
爪磨き系
ケロロ軍曹なら「歯磨きは苺の香り!!」と歌いたくなるところでありますが、我々としてはペーパー式を基本に研磨計画を立てていくであります!!
金属式やガラス式の爪磨きも、あればあったで便利な侵略兵器ですが、それだけでペーパーヤスリのかわりにはならないと思っていただきたい。
ところで、じつはネットには「研ぎ」をテーマにした動画がけっこうあって驚いたことがあります。メチャクチャビューティフルなガンプラの仕上げや、スーパーで売ってる安包丁を鬼の技術で研ぎ上げて、雑巾を刺身のようにスッと切ってしまうとか。
その一連の研ぎ動画で「なるほど」と深く悟らされるのは「段階的な研ぎ」の大切さであります。200番、400番、600番、800番、1000番……と、ていねいにあげていく。たとえば400番のヤスリでついたざらざらは、目の細かすぎる1000番とかでは消せないわけです。400番のざらざらは600番で消して、600番のざらつきは800番で消す。そうやって確実に鏡面仕上げにむかっていく。ガンプラが最終的に何番まで使ったかはおぼえてないですが(最後は練り物の研磨剤を使っていた)「えー、うそでしょ、これを研磨で仕上げたなんてありえない、絶対ラッカー塗ったでしょ」と疑いたくなるカンペキ鏡面仕上げを、研磨のみでやってのけてました、恐るべし。
我々の爪も、同じこと。鉄ヤスリでザックリ形成したあと、いきなり1000番でこすっても、きれいな音は出ません。
形作りを300~400で、そのあと600、800と中間研ぎをいれてから、1000番以上、さらにセーム革の仕上げをする、このムーブをぜひ。
てか、3枚入って100円とかだし、たくさん買って、10センチ角くらいに切って、番号順に一組にして角をホチキスでとめておくと、サクサク使い捨てにできて便利ですよ。
爪の研ぎ方については持論をべつに書きますね!!
すべり止めシート
これ、けっこう重要アイテム。マジ重要。ただのシートとあなどるなかれ。
とくに右足股の上に乗る楽器のヘリは角度がついて安定しません。ここに一枚シートをしいて、滑ったりずれないようにしておくと、ギターが安定して、楽になります。
できればもう一枚、左足股にのせたり、ギターの胸に当たるところにしいたり、工夫次第ですが、外で使うとなくしやすいものだし、最低二枚は作って持つべきかと。
昔はそもそもこんなものなかったから気にしてなかったけど、今はこれなしには正確な演奏は不可能と断じていいくらい大切なアイティムです。
100均もあるけど、やはりきちんとしたものはだいぶ違いがあるらしい。
ギター専門店だと15×25センチのいい感じに切ったものを高く売っていますが、自分で切れば同じことなので、ここはひとつAmazonチャレンジ。
カポタスト
クラシックなら、カポは、これできまり。ワンタッチ装着です。
ソロだとあまり使わないけど、古楽器風の音を出すために3フレあたりにかましたり、あとは歌伴するならほしいやつ!!
SHUBB ( シャブ ) L2 クラシックギター用カポタスト(¥2,020 税込)
ワインダー
弦交換のときにあるとめっちゃ便利なハンドルっぽいやつ。安いものでOK。てか、これ安すぎ!! 一つ買っとけ!!
PLAYTECH ( プレイテック ) String Winder(¥120 税込)
譜面立て
普通はテーブルに楽譜を広げて練習しちゃうと思うけど、あればあったで正しい姿勢のサポートになるし、外で弾くときには必要だし、いずれは一本。
って、これも安すぎ!! 音楽やるなら一つ買っとけ!!
PLAYTECH ( プレイテック ) MS05 譜面台(¥800 税込)
湿度計
日々使用しているギターの場合、ギターケースに入れるタイプの専用湿度計はあまり意味がないと思うけど、部屋には一つほしいですね。
ギターに最適なのは湿度50%。その状態をキープできていると、ギターは本当にいい音で鳴ってくれます。
乾燥がつづくと単板ギターはクラックが入る心配があり、多湿が続くと響きが悪くなります。
湿度って、けっこう体感と実数が異なるので、客観的にわかるものが一つ部屋にあるとたすかります。
椅子
おすすめリンクはしないけど、最後に少し語らせて。
クラシックギターを練習する椅子は低めがベスト、と自分は強く思う。
ギターレストでギターを上げてしまう人は、高いイスも苦にしないみたいだけど、足台とか、マクラ利用者は、イスは低ければ低いほどベストのはず。
自分は数年前にパソコンデスクの椅子を買い換えて、その時に調べたのですが「小柄な女性でも足が自然な姿勢で座れる事務椅子」がいいみたい。最低座面40センチくらいまで下げられると万事OK。もちろんギター用としては、アームレストなしを選んでください。
普通のピアノ椅子は45センチくらいまでしか下がらず、それでもいいっちゃいいけど、できればもう少し低い方がいいですし、長時間練習ではおしり下にクッション弾きたくなったりもするのでその分の余裕も欲しい。
ちなみに事務椅子は、中古がウマウマ、という裏情報をついでに語ってしまう。
1~2万円くらいのものなら新品をネットで買えばいいと思うけど、そういうのって、会社で普通に使ってるやつで、正直、たいして良くないですよね。もっとほんもののOA椅子があるんだけど、なぜかそういう椅子が、中古家具屋に大量に出回っているのを知ってしまった。あるいは倒産品かもしれないですけど、やっぱ「いい椅子」は人生すべての基本ですからね。
なお中古家具って送料は高め。店舗では梱包せず、運送業者に梱包をまかせる「らくらく家財宅急便」という形態になると、ものによっては5000円を超えます。
でも本物の上質な事務椅子を安く手に入られたら本当にナイスなことなので、椅子を買い換える際にはぜひ参考にしてみて!!
コメント