最初にあの激痛にみまわれたときの日のことを、いまでもはっきりとおぼえています……
初めての激痛
某ファミリーレストランの社員となり、ホールスタッフとして新人教育を受け始めていたときのこと。それは都内のみのローカルチェーンで、今はもうなくなっていますし、知っている人はほとんどいないかと思います。(調布の飛行機があるファミレス、といえば少しだけ記憶にある方もいらっしゃるかもしれません)
その小さなファミレスチェーンは、コーヒーがとてもおいかったのです。焙煎が浅いアメリカンタイプで、苦み走っておらず、そのまま何杯でも飲めてしまう。もちろんコーヒーのおかわりは、ホールスタッフに一声かければ何杯でもついでくれる。
友と語り合いながら、あるいは一人読書をしつつ、ゆったりとした時間を過ごすことのできる上質なファミレス……
ただし、そのコーヒーは焙煎が浅いぶん、飲みやすさに反比例して、カフェインは多め。
重役からも新人教育の時の余談として「飲み過ぎると全く眠れなくなる」と忠告はされていました。
まあしかし職場にコーヒーマシーンがあるとなれば、当然、朝も飲む、休憩時間も飲む、食事の時も飲む、となりますよね。スタッフは、食事は有料だったけど、コーヒーはただだし。
とにかく慣れない仕事で、店長から怒られまくっていたけれど、コーヒーが救いだった。
「おまえが上司を選べないように、オレも部下を選べないんだよ、わかるか」なんて言われながら、眉間にしわを寄せたコワモテ風店長の説教を聞くときも、とりあえず二人の手元にはコーヒーカップ、という日常。
そんなコーヒー生活を一ヶ月ほど経たときでした。
ゴールデンウィークの多忙な期間を乗り切って、久々に休みということで、アキバでも行こうかな、と電車に乗ったら、そこはかとなくおかしいのです。
暑いわけでもないのに、急に冷や汗がだらだらと。
いや、たしかに一人でアキバに行くのは恥ずかしいことかもしれないけど、ここまで汗をかくことはないでしょ。
それとも、車内が暑いのか?
なんて思っているうちに、下半身が「苦しい」感じがしてきた。
最初は痛いとは気がつかなかったです。
なんか、いままで経験したこと無い感覚。
具合を悪いことを経験したことのないところが、なんか形容しがたい感じで、すごくヘン。
なんだろう、べつに古いものとか食べてないし、下痢でトイレに駆け込みたい感じでもないし。
しかし徐々に吊革につかまって立っているのもつらくなってきて、車両の隅のポールに寄りかかって、ギリギリ半腰で耐えようとしたけど、さすがに秋葉は無理だろ、と決断するに至りました。
「船主反転180度よーそろー」と宇宙戦艦ヤマトの航海長みたいなことをつぶやきながら、直近の駅で電車を下りて、逆方向の電車に乗車。
なんとか自分の駅に戻ってみたものの、もう歩くのもつらくて「お医者様はいませんか、お医者様は」と往年のタモリ倶楽部みたいなことをつぶやきながら、たまたま開いていた駅前の医院の門をくぐって救援を請うたのでした。
そこで初めて聞いたのが尿管結石という病名。
「悪い病気じゃない、石が出てしまえばいいだけ」とあっさり薬を出されて、しかし痛さはかわらず、はうように帰りました。
そこまで来ると、痛みと合わせて、尿が出ない苦しみ、というやつがすごくなっていました。満タンすぎるのに出なかったらつらいのあたりまえ、ヤバイでしょ、トイレに入っても「出ない」ってどゆこと。
まいりまくったわけですが、幸い薬が効いたみたいで、まもなく尿が出て、一段落しました。
会社には駅から「痛いです、急病です、明日行けないかもしれません」と一報を入れていましたが、病名もわかり、痛みもなくなって、大丈夫と報告すると「ああ、それ、痛いやつね、昔はビール飲んで飛び跳ねればいい、とか言われていたけどね」となごやかに労りの言葉などいただきました。
生まれてからずっと尿管結石なんてなったことなかったのになんでだろう。
しかし二度目の痛みが来ました。その時は初回の残りの薬でやりくりしたものですが、さすがに悟ってしまった。
どうもコーヒーはヤバイ……
結論から言えば、ブラックコーヒーはヤバい、です。
尿管結石の原因に関してはネットでも多数記事がありますから、詳しくはそちらを参照していただくとして、このページはあくまで自分の個人的体験談として、率直に書いてみますね。
原因は渋み系と脱水!?
コーヒーや紅茶の渋み、ほうれん草の渋み、そういう「渋み系」が、石を作る原因になりやすいらしい。
だから、コーヒーや紅茶には「ミルクを入れる」という人類の知恵があったんですね。先に渋みを牛乳成分と結合させて、身体の中で石を作りにくくする。
ほうれん草も、鰹節をふって成分結合させて、身体の中で石を作りにくくする。
ミルクティって、ちゃんと理由があったんだ、と理解した大人の午後。
食べ物以外でよく言われる原因に「脱水」がありますね。
夏の暑い人か、サウナとか、汗をたくさんかくと、石ができやすくなる。
実際、尿管結石は夏に多いとか。
痛くなったら、どうする?
お医者さんに行きましょう。
夜間なら救急外来の利用もゼンゼンありだと思います。
我慢するには痛すぎるし、尿が長時間止まる弊害も心配です。
自分の経験や、知人やネットの情報をさらってみると、おそらく一般的に病院での第一対処は、点滴による痛み止め。
そして持ち帰りの飲み薬として「痛み止め」「石を溶かす薬」「その他」という内容をもらってくる、というメニュー。
痛み止
点滴による痛み止めは、かなり強力なものを指示する医者がいて、ふらついたり、文字がかすんで見えたり、という人もいらっしゃるようです。帰りに自動車の運転は絶対だめですね。
強いだけあって、一時しのぎとしてはとてもよく効くようですが、石が残っていれば薬の効果が切れる頃、また痛みがもどって来てしまいます。
飲み薬の痛み止めは、点滴ほど強力ではないようで、痛みを消し去ってはくれないでしょう。およそ半減。でもそれで「なんとか仕事を続けられる」くらいの状況には自分はなりました。
痛み止めとしては座薬も強力なようですが、座薬は自分は経験ありません。
また、痛み止めを、二種類処方してくださる先生がいて、これは大正解でした。
ロキソニンとブスコバンのダブル処方。
あとで調べてみるとブスコバンは、一般的には胃腸の痛み止めという認識ですが、じつはこの薬は受容体拮抗薬といってお腹の内側の筋肉全般の緊張をやわらげる薬。この筋肉弛緩は、尿管にも有効なのですね。痛みをやわらげつつ、石も出やすくなる。すてき!!
その他
メインの前にその他を先に書いてしまうけど、漢方を出してくださるお医者さんもいました。
排尿トラブルというと、猪苓湯(ちょれいとう)が一般的みたいです。
自分はダイレクトな効果を実感するということまではなかったけど、長時間尿管が詰まって尿を出せずに苦しみますから、これを他の薬と併用して飲んでおくと安心かな、ってことはありました。
石を溶かす薬
そして、大切な石を溶かす薬。
商品名:ウロカルン
主成分:ウラジロガシエキス
ってやつです。
薬の効果説明に関しては、素人の自分があまりわかったように書くと薬事法にひっかかることもありそうだし、あくまで個人的体験として書くわけですが。
じつはウロカルンってエキス、つまり病院で処方される薬としてはめずらしく「生薬」なんですね。自然の恵みで作られた化学合成をしていない薬。
でも、だったら思いますよね……薬にたよらなくても、そのウラジロガシってやつを煎じて飲めばいいだけじゃね? と。
じつは、それがあるのです。
ウラジロガシ
高木で20m以上に達する。樹皮は暗褐色から灰色で、滑らか。葉は互生し、倒卵状-楕円状長楕円形、長さ5-13cm、鋭尖頭で、葉縁に鋸歯を持つ。アラカシなどに比べて、鋸歯が鋭くとがるのが特徴。葉の裏面に粉白色を呈す(これが和名の由来である)。
-Wikipedia
東北を除くとほとんど日本中で自生している雑木なのです。
そういえば、帯状疱疹は昔から人を悩ましてきたことで知られるけど、尿管結石って全然古典に上がってなくないですか?
そもそも日本人はカルシュウム不足傾向だったからなのかもしれませんし、コーヒーや紅茶を飲まなかったからかもしれませんけど、石を治す民間薬がそのへんにいくらでも生えている、ということも、きっとあったんじゃないでしょうか。
里山住みで「うちは裏山にウラシロガシなんていくらでもあるから、葉を摘んで煎じとくわ」って人はいいけれど、さすがにそこまでの方は現代にはめったにいらっしゃらないでしょう。
では、その煎じ茶は、売ってるのか?
製品はあるんだけど「売っている」のを見たことがないです。
だから自分はこれをブログ記事にしようと思ったのだ。
ウラジロガシ茶というのがあるんです。しかしなぜかドラッグストアでは見たことがありません。同じメーカーの杜仲茶とかゴボウ茶とかはたっぷりラインナップをそろえている店舗でも、なぜかウラジロガシ茶だけは置いていない。
もしかして、これが知られるとお医者さんの稼ぎ手段がひとつなくなってしまうから? とかうがったことも考えてしまいがち。
正直、理由はわかりませんが、現実はそういうわけなので、ここは通販の出番なのだ。
カルシウムコントロール
ちなみに、体感的に「石を溶かす」ということは、身体の中の水分に「カルシュウムが溶けやすくなっている」ということとイコールだと感じます。
つまり腎臓で作られる石だけではなく、胆石や、筋肉への石灰蓄積など、カルシウムの石化トラブル全般に有効と思われます。
そして身体の水分にたっぷりカルシウムが溶けこんでいるという状況は、おそらくイライラや高血圧にもよいことでしょう。
カルシウムタブレットも、水などではなく、あえてこのお茶で飲んで、全身によく染みわたらせる感覚、自分は大切にしたい。
おもえば、海から陸に上がった哺乳類にとって、カルシウムコントロールは最大の課題だったこと。
多すぎると体内で余分な骨や石となって苦しみ、少ないとイライラして高血圧。
そこに、いい感じで作用するお茶って、哺乳類救済の神といっても過言ではないのでは?
おすすめのお茶
自分もさすがに毎日は飲まないけど、まずいものでもないし、むしろおいしいし、さほど高価なものでもないし、週に一度くらいはカフェインなしの飲料として愛用させてもらってます。
おすすめのウラジロガシ茶、二製品紹介します。効果的にはどちらも変わらないと思います!!
山本漢方 ウラジロガシ茶
1パック5グラムでよく出ます。成分が一気に溶け出るものではないので、カップに入れてお湯のつぎ足しで何杯もたのしめます。逆に「一杯でいい」という人には、ちょっとオーバースペックかも。
森のこかげ 国産うらじろがし茶
1パック3グラム、小型なのでパック数のわりにお得感はひかえめ。カップに入れて一杯飲む、くらいでちょうどいいやつ。お湯をつぎ足してずるずる飲むにはもの足りないかも。
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